Vol.34 「着ていく服がわからない」
数あるアサーティブの権利の中に、「周りの人からの評価を気にせず人と接する権利」というものがありますが、実はつい最近、とても人の評価を気にしてしまったことがあります。
3月11日にロスで震災の追悼式があり、ボランティア仲間と一緒に参加することにしたのですが、ただ、こういうものにどういう服装で行くものなのか、だれも経験がないので確認のしようがありません。日本の正式な感じなのか、カリフォルニアのカジュアルな感じなのか、まったく予想がつかず、「私だけういちゃったらどうしよう?」「恥ずかしい思いをするんじゃないか?」と、数日間とても悩んでいました。
そんな時に、上記の権利を思い出したのです。「人が私をどうみるか?」ではなく、「私自身はどうなの?」と思ったのです。震災で亡くなった方々にどういう気持ちで接したいのか?それが周りの人からの目よりも大切なことではないか?と。そして私は、喪服ではないけど黒のスーツで行くことにしました。
結局当日は、喪服もいればカジュアルもいる、タンクトップにホットパンツもいるという、さすがカリフォルニアというバラバラな服装。そんな中、自分の気持ちに素直に従って着るものを選んだわたしは、人目を気にせず堂々とした気分でいることができました
葛西祥子 (カリフォルニア州 AHC認定トレーナー)