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Vol.33 「苦手な怒りの気持ち」

私は最近まで怒りをあまり感じないと思い込んでいました。
しかしあるロールプレイで、「本当に怒っていないの?」と幾度も、くりかえし聞かれて怒りの気持ちにやっと気づくことが出来ました。怒りを感じないように、常に安全にと無意識に自分を護ってきた、今までの生き方が見えたように思いました。
感情表現が比較的苦手で受け身タイプな家族いや3人姉妹だった私たちは、ある身内の行動から人権を踏みにじられるほどの許されない深い怒りを味わいました。それは私が中学生の時に起こりました。しかし、表面では怒りを表現するどころか、その気持ちを気づかれないようにと全員が沈黙しました。相手に対しての許せないという怒りの感情は表現されることなく死んでも言えないと思っていたのでした。
アサーティブを学んだことで私の怒りはふしぎにもいつしか変化していきました。しかし姉たちは以前と変わらず、許せない気持ちを抱いたままです。ふり返ると,初めての許せないという強い怒りの感情の対処は見て見ぬふりだったのです。その経験が、無意識に習慣となって「私の中の怒りの気持ちを麻痺させ素通りする」ことが今までの私自身の自然な対処法のようでしたが、これからは自分の気持ちを丁寧に感じていきたいと思えるようになりました。
現実は、不正なものに対しての正義感から来る怒りを行動に移すよりも、まだまだ個人的なことで怒りを受けることで悲しい気持ちや無念さが強く、分かって欲しいという気持ちの方が多いのですが、そんな自分自身のことこそがまず優先で、大切なのだと私は思います。相手が不当な批判や怒りと感じていない、私にとっては不当な批判や怒りについても自分の正直な気持ちを表現出来る様になることも、今後の課題としていかなければと感じています。

S.T (神奈川)