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Vol.15 「アサーティブ・トレーナー養成講座の体験談」

私にとってこの一年のアサーティブトレーニングは、私を取り囲む柵がなんであったのかを知り、その柵を少しずつはずしていく作業であった気がします。一歩ずつですが扉を広げていくことができました。
自分の生きづらさからアサーションを学び始めましたが、トレーニングをしてわかった事は、私は自分の望みを思い込みや世間体、批判などで自らあきらめていたということでした。私は適切な自己主張をせず、そのスキルも知らず、主張してもよいということも知らなかったのだと思いました。そのため、日々の生活が窮屈なストレスの多いものとなり、自己憐憫に陥ったり、ふさぎこんだりしていました。私を囲んでいた柵の一つはクリスチャンホームで育ったことだと気づきました。原罪意識を心にきざみ、自己犠牲と謙遜の美徳を誤って解釈していたようです。自分の気持ちを控えることこそ大人だとさえ思っていました。今では、とても不自然で無理をしてきたと気づくことができました。自分と他人の境界線が引けなかった事も柵の一つであったと思います。自分の感情を大切な指針としてこれからは境界線を引けるようになりたいと思います。

トレーニングは、正直な気持ちで取り組む分疲れることもありました。怒りや批判の学習の後は、昔の怒りが思い起こされたり、不当な批判に対処できなかった過去の自分を思い感情が激しく揺れ動き困りました。私は今まで不当な批判であるということすら気づかなかったのです。ほめる、ほめられるの学習で、自己肯定感が高まったことも、嬉しいプレゼントとなりました。講師とクラスの方々に、今のままで素敵ですよと、繰り返し認めて頂けた事が、不思議と肯定感につながりました。ほめてくださる方々の好意がどれほど強いパワーとなるのか身をもって知りました。私は自己否定の柵も少しずつ手放していると思います。そして、柵を手放していくと同時にパワフルになる自分に気がつきました。私はアサーティブを勉強したので賢くなったし、パワフルだと、宣言してみました。以前の私には考えもつかない発言に感慨をおぼえました。今はまだ学習半ばで、アサーティブであろうとするあまり、過敏に反応したり、攻撃的になるなど試行錯誤の毎日です。しかし、私を取り囲んでいた柵を取り除き、成長を楽しみながら,自分の納得できるのびやかな自己表現ができることが、今後の私の抱負です。

私たちは、価値観の大きく違う人々とも人生を共にしなければなりません。共存共栄するための道しるべとして、この一年のアサーティブトレーニングがこれからの私の進むべき道をはっきりと示してくれたように思います。優れた講師の下、このような学習の機会を与えられましたことを嬉しく思い、心より感謝申し上げます。

N.Y (東京 AHC認定トレーナー)