2016年3月
自分の気持ちを表現すること、考えを表明すること、思いを伝えること、たったそれだけのことに自分を信頼し肯定感を高める大きな効果があることを知っていますか。 皆さまこんにちは。 皆さまこんにちは。 皆さまこんにちは。 みなさま、こんにちは。 皆さまこんにちは。お元気ですか? 2月は、寒いのが大嫌いな私の一番苦手な季節です。朝起きるところから大変、「気合だ!気合だ!」と心の中で叫んでもなかなか身体が動きません。気合も必要ですが、もう一つ、お部屋を暖めておくとか首、背中、足元など冷えやすいところを保温するなどそれなりの対策がやはり大切なのだと思います。 苦手意識は過去の経験や思い込みなどが多分に影響しています。 あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。 昨年、シャンソン歌手のクミコさんが歌うスコットランドの民謡「広い河の岸辺」が大ヒットとなりましたね。心に沁みる歌声にファンの方も多いと思います。 河は広く 渡れない 最初は少し悲しい歌だなとの印象でしたが、この歌詞に深い意味があることを知って、私も「人間は先が見えない、光が見えないと思える時でも、心には希望を持つことはできる。」と思えるようになりました。
2014年12月
今年もあっという間に12月ですね。でも今後の日本が決まる大事な衆議院議員選挙の投票日が14日にありますので気が抜けません。 さて私ごとですが、数年前まで娘と私の関係は、少しギクシャクしていました。思えば私が娘に侵入したり、娘が私に侵入してきたり、2人の境界線がゴチャゴチャという感じでした。まあこの場合の責任は大人である私のほうにありますが。最近は、アサーティブトレーニングを通じて私が娘とどの程度の距離があれば楽かを考えて行動するようになったので関係は良くなってきました。以前は自分のことより娘のことを考えて過ぎてしかも「本音を言えない」という悪循環。 つい先日も娘から「もっと2人でデートしよう」と言われました。が自然に「お母さんは結構忙しいのでデートは難しいかな?」とあっさり答えていた私。 家族などの親密な関係で傷ついた気持ちをもって大人になっておられる方がたくさんいます。また学校でのいじめの体験はこども心に大きな傷を抱えたままという場合もあります。この回復過程は自分の本音を誰かに聞いてもらうことがポイントかな?と思います。 日本を代表するような大企業までひろがるパワハラ、セクハラ、残業代未払い、長時間労働、派遣差別、偽装請負・・・。残念ですが日本の働く人の職場環境はますますブラックの道をたどっています。 実は私は最初に勤めた会社で先輩達が新入社員達たちをイジメて労働争議に発展。そしてまだ20代前半の若い私が会社の労働組合の初代委員長になり、裁判をして勝利しました。最近この出来事をすっかりは忘れて暮らしていたのですが、その会社からの冊子が届いて私の名前が記載されていたのでビックリ!何より嬉しかったのは後輩の人が「有給休暇とかとりやすくて嬉しい」みたいな記事があってあの時に頑張って良かったなあと本当に思いました。 皆んなでかちとった勝利でしたが、今でも明るい肯定的な気持ちになります。 どんな辛い体験でもきっと話せば誰かはわかって応援してくれる人がいます。1人でかかえこまないで体験した辛さを言葉にして伝えることができれば道はひらかれると思います。 勇気をもってアサーティブにチャレンジしてみて下さいね。 2014年9月「あなたが遠慮しても世界の役には立たないのだ。まわりの人が気後れしないようにと、あなたが身を縮めることは何の美徳でもない。」と言ったのは、あのアパルトヘイト廃止のために27年間も獄中にいて、のちに南アフリカ共和国の大統領になったネルソン・マンデラさんです。 私が長い間アサーティブトレーニングを通じて感じることは「自分が悪いのではと思い気後れする」という思考パーンを持っている方が多く、もっている才能のほんの一部しか発揮していないのでは?と思う方がかなりおられることです。実はかくいう私もアサーティブと出会って練習を続けていなければ肝心なことも言えない受け身なタイプだったと確信しています。 人は全員が「人権」をもってこの地球に生まれてきています。人権は個人の尊さであり、この尊さは平等で、どんな人も持って生まれてきています。 その人権が侵されたときに だれでも「NO」と言えることが大切だと思います。でもいきなり誰の味方もなく「NO」というのはかなり難しいです。一歩一歩練習すると自分が納得できる「NO」が自然に言えるようになり、かけがえのない個人の尊さを発揮しながら生きていけるのではないでしょうか? 2014年8月コミュニケーション力は練習することによりアップします。 私はある時期、集団の中で「NO」も含めた自分らしい意見を言うことができる練習を意識的にしていました。 最初は大勢の前でいうことにはかなり抵抗がありましたので、話しが終わりお休みの時などにそっと言いたい相手のところに行き「私は○○と考えていますのであなたの▽▽とは違う考えです」と言いました。言われた相手はむっとした表情でしたが、当たり前です。そんなことは誰からも言われたことがない体験だったら仕方がありません。今でもそのドキドキした気持ちを思い出しますが、ぎこちなかったけれど最初の一歩はすすめたのでは?と思って自分をほめました。 一生懸命に誠実に対応していてもきつい一言がかえってくるような人間関係がいっぱいあります。が負けてはいられません。立場の強いものが弱い人にたいして言いたい放題で傷つけてしまうことはストップできます。 時には一歩前進、二歩後退しながら、でもあきらめないでチャレンジしていくと事態は必ず変化します。 2014年6月今まで慣れ親しんだコミュニケーションのパターンを変えることは誰にとっても勇気がいります。 変化への最初の一歩は、現状のパターンのなかにも変化への芽があることに気づくこと、次に今までのパターンにとりあえずアサーティブなカードを1枚追加ができれば上出来くらいに考えてスタートします。 例えば、誰に対しても「NO」が言えないと思っているAさんがいるとします。 Aさんのパターンをよく吟味すると確かにBD‥Z‥の人に「NO」と言えてない。しかし話を詳しく聞いてみると、特定のCに対してはバンバンNOといっているというケースが結構あります。そのCが自分の子どもだったり、夫、妻、父母兄妹だったりする場合も多いです。このようにAさんは「自分はすべての人にNOが言えない」と自動思考で思っていますが事実は違うということに気づいてもらいます。 結果、Aさんは、十分「NO」と言える経験をしており、その対象がCに限定されていることが問題で、NOを言えないBD‥Zにもアサーティブに言える練習をしていくことがポイントになります。まずはちょっと頑張れば言えるかな?という人と事柄を見つけて、すこしずつNOをいえる領域を広げていきます。 アサーティブトレーニングを続けるとある日、NOもYESも自由自在に言えてる自分を発見してびっくりということもあります。 アサーティブ トレーニングを体験すると「怒り、悲しみ、絶望的な気持ちなどネガティブな感情」もあって当たり前だということ、人間全員がそれらの複雑な感情を感じていて、哺乳類の中でも人間だけがもっている豊かさの一つだということが分かります。 私は、夫婦仲の悪い両親のもとで育った3人兄姉の末っ子で、小さい時から兄や姉を見てどうすれば親に誉められのかを無意識に学んで行動していたような気がします。こういう子を大人は「いい子」と呼んでいます。当然ですが「いい子は怒りなどのネガティブな感情の表現力」を発達過程で養ってきていません。 もの言わぬ私の「胃」が痛みを通して、もし語りかける言葉をもっているとしたらきっと「大丈夫。 悲しい、怒っている、寂しい、と何でも感じたこと言っていいんだよ」と言ったと思う。 だから私はなじみのある「いい子」が私の胃にもたらす痛みは、ナチュラルな自分に出合うための痛みと理解し、アサーティブトレーニングを続けている。そんな私が最近感じることは「ネガティブ表現カード」も持っていると不思議な自信が湧いてくるような? 2014年4月アサーティブのトレナー養成講座を実施してまもなく9年になります。現在、AHC認定トレナーが活躍されていて本当にうれしく思っております。 アサーティブトレー二ングの一般的なイメージは、苦手な相手とのコミュニケーションをスムーズにできると考えておられる方が多いと思います。しかし今の日本社会では誠実に働いて何の問題もない人に「君、人間を辞めるべきでは?」と平然と言い放つ上司が教育界でも有名企業でもいます。そんな手ごわい相手ともめげないでスムーズなコミュニケーションを可能にするためにはかなりのパワーが必要になります。 また悪いことに被害者になっても周囲で誰も手を差し伸べてくれるという条件がない中でも、アサーティブトレーニングは状況を必ず打開できるアンサーを持っています。ロールプレイを通じて過去の被害体験を丁寧に振り返り、現在と未来に向かって一つ一つ小さな成功体験を積み重ねることで自分に対する信頼感を回復していきます。 子どもから大人まで、男性も女性も、優しく寄り添い、力強くエンパワーメントしていくアサーティブ トレーナーとしての仕事のやりがいは、あなたの人生のキャンパスをきっと明るく美しく彩ってくれることと思います。 2014年3月アサーティブ・マンツーマン・トレーニングをはじめて6年が過ぎました。 真剣に付き合っていたボーイフレンドに貸したお金がかえってこない。職場で何故かどうしてもいじめにあってしまう。 信頼できるグループの中で自分の問題に取り組むこともできますが、その事柄が真剣であればあるほどオープンにするにはかなりの時間と勇気が必要です。 あなたは幼い頃から簡単にあきらめることに慣れていませんか? いよいよソチオリンピックですね。そのソチがあるロシアで最近女性グループの歌手がプーチン首相のことを歌った歌詞が気にいらないということで、なんと刑務所に入れられたというニュースを見ました。いっぽう昨年末に国会前で平和的にデモをしただけで「テロリスト」呼ばわりした日本政府の高官がいたのも大変驚きでした。 さてアメリカ生まれのアサーティブトレーニングはひと昔前、「自己主張トレーニング」と訳されていました。実はこのトレーニングの本質は「わたしもOK,あなたもOK」ですので、日本語に該当する言葉が見つからないということで「アサーティブトレーニング」と呼ばれています。 このトレーニングの本質は、「わたしとあなたは考え方、感じ方、違って当たり前」だから「相手のいうことをよく聞いて」「そしてお互いの違いを理解しあう」ためにコミュニケーションというキャッチボ―ルができるように練習しようということかな?と思います。 少し時間をかけて自分のものにできると人生を通じて大切な財産になると思います。 2014年1月新年あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いします。 数年前にヨーロッパでアサーティブ トレーナーとして第一人者といわれているイギリスのアンディクソンが来日した時のワークショップに参加しました。 何百年もの間続いた人種差別撤廃のためにアサーティブトレーニングが一つの有効な方法であったという事実は、格差と貧困が当たり前の現在の日本で今後もっともっと普及することが予想できます。 27年半も投獄されてもアパルトヘイトと闘い続けたネルソン・マンデラ元大統領の「転ばないことではなく何度転んでも起き上がることこそが栄光だ」という言葉をかみしめながら今年もトレーニングを続けたいと思います。 2013年12月横浜みなとみらいにある私たちの事務所の近隣もクリスマスのイルミネーションで華やかです。皆さまお元気でおすごしでしょうか? 現在、ブラック企業は日本にはたくさんあります。ブラック企業とパワハラ・セクハラはワンセットになっており、そこには被害者と加害者が必ず生み出されるシステムが働いています。 被害者のこころの状態は「(1)自分が悪いと思っている」「(2)状況を自分の行動選択で変えられない無力感がある」などの特徴があります。 「相手に問題があるので相手を変えたい」と私たちはすぐ思いますが、残念ながら基本的に相手は変えることができません。 被害者・加害者、どっちもサヨウナラしませんか。アサーティブ トレーニングで本来のあなたらしいコミュニケーションの実現をめざして楽しくチャレンジしましょう! 2013年11月急に寒くなってきましたが、お元気でお過ごしでしょうか? 以前、30歳を目前に控えたAさんという男性がマンツーマントレーニングにしばらく通ってこられました。どの職場にいてもどうしてもいじめの対象になってしまうのでそれをどうにかしたいという切実な悩みを抱えておられたのです。Aさんは見るからに優しく話し言葉も静かで人柄の良さが感じられる方でした。 しかし、そんな環境でも負けてはいられません。コミュニケーションは、言葉が主役と思っておられる方も多いいと思いますが、実は言葉以外の、声・目線など非言語メッセージの占める割合も大きくAさんも毎回、言語・非言語のアサーティブを実際に体験していただきその効果にびっくりされたようです。 誕生の瞬間から人は人とつながって生きています。自分らしいコミュニケーション能力を磨くことは人生を通じて失うことのない財産になります。ぜひご一緒にトレーニングしませんか? 2013年10月アサーティブトレーニングの効果はたくさんありますが、問題が起きた時に粘り強く簡単にあきらめない力がつくということも特徴の一つかな?とわたしは思います。 私は幼い時から自分にとってすごくショックな問題ほど自動的に自分1人で抱え込むというパターンがあります。最近は「またこのパターンにはまっている!」と気づくことが以前よりスピーディになりました。また、1週間前くらいの出来事で相手はすっかり忘れているであろうことでも自分のこれからのために言った方がよいと思えた時はショックな気持ちを相手に伝えるようにしています。 慣れないのでドキドキしたり緊張したりしますが、意外にも新しい事実の発見があったりしてびっくり!ということが多いです。 アサーティブで「ほめ言葉を受け取る」というトレーニングがあります。 私は学校のクラスでも近所の人からも高校生の時からよく「ひまわりのような人」と言われてきました。相手は善意の「ほめ言葉」として言ってくださっているのですが、言われる私はそれを聞くと小さな怒りさえ感じてむっとするという独特のパターンが長い間ありました。 ある時なぜ「ひまわり」に例えられるとイヤなのか考えました。 夏のある朝、わが家の2階から顔を太陽に向けて咲いているひまわりが見えました。私はその時に「けなげだな」といつになく好意的に思ったのです。「ひまわりのような人」というほめ言葉も、わたしのすべてを理解して言ってくださっているわけではなく、ちょっとした印象で、でも確かに感じられる私の真実のかけらを見落とさずとらえて伝えて下さっている。とすれば素直に受け取りたいなと思えました。これもアサーティブ トレーニングを続けているうれしい効果の一つです。 2013年8月日本にアサーティブトレーニングが紹介されて約40年、私が出会って25年以上が過ぎました。そして横浜でトレーナー養成講座をスタートさせて8年になります。私にとってもライフスキルの一つとしてとても大切なアサーティブ。まだまだ未熟ですが、とにかく何が起きても対処できるというほのかな安心感はこころの中に根をはっています。 昨年、姉がガンの末期で緩和ケアに入院しました。入院したばかりのある日、私はドクターの了解もえて姉にけっこう高額な民間療法のハーブを冷蔵庫に入れていましたが、翌日病院に行ったら影も形もありません。見回りの看護師さんに「捨てられてすごくショックでした。勝手に捨てないで下さいね。」と言いました。 その後はもちろん勝手に処分ということは全くなく、最期の時まで本当に姉の気持ちに寄り添って看病していただきました。もし「捨てないで」という一言を我慢して飲み込んでしまっていたら感謝の気持ちも色あせていたのでは?と思います。 2013年6月断捨離ブームが続いています。断舎離とは「断=入ってくる不用なものを断つ」「捨=いらないものは捨てる」「離=執着から離れる」ことです。 私は20歳になる頃まで父がアルコール依存症でしたので内心は大変困っていましたが、それを周囲に悟られないようにいつもニコニコして「わたしぜんぜん、問題ありません」というコミュニケーションのパターンで日々過ごしていました。でも心は元気どころではなく「誰か私の本心をわかって!」という暗さがどうしてもありました。 アサーティブに出会って、「問題ありません」という昔からなじんだコミュニケーションのパターンを捨て、無意識の執着から離れ、「わたしも問題をもっています」ということを認めることに長い間、抵抗がありました。安全な場でたくさんの涙をともなったトレーニングを通じておなじみのパターンから離れ、「開放」的になるとわたしのもっている本来の元気さがよく理解でき自信が生まれました。 「自分のことよりいつも他人や周囲が大切」という考えは断って、自分のことを第一に考えても大丈夫です。少しずつ「わたしもOK」になると逆説的ですが、「あなたもOK」が近づいてきます。新しいあなたに出会うためにご一緒にトレーニングしましょう! 2013年5月新緑が本当に美しい季節になりました。お元気でお過ごしですか? アサーティブトレーニングの効果はたくさんありますが、一番は「失敗しても欠点だらけでも自分は自分のままでいい」という自己肯定感をもてることかな?と私は思っています。 そして子どもの頃から「失敗の経験の山に囲まれながら今日まで無事生きてこれた」という事実が自分でもよくやってきたなという自己肯定感につながっているような気がします。 コミュニケーションは(1)自分と他人=A対B(2)自分と複数の他人=A対N(3)自分が自分に=A対Aの3つのパターンがあります。 わたし達が神奈川ゆめコープのゆめカレッジでアサーティブトレーニングの講座を実施して今年で11年目、トレーナー養成講座を始めて9年目を迎えます。 昨年の世界経済フォーラムが135カ国を対象とした「ジェンダー平等度(=男女の社会的差別)ランキング」では日本は101位と低迷しています。女性が自分の持っている才能を発揮できるように応援したいと思ってスッタフ一同できることを今までも実行していますし、これからもずっと支援を続けたいと思っています。それがAHCの組織理念の一つです。 また、私たちは、「いじめ」「セクハラ」「パワハラ」「原発」「憲法」「TPP」などなど、どれをとっても危ういバランスのなかで激動の日本を生きているようにみえます。「考え方、立場の違い」があって当然ですが、誰もが我慢することなく自分の考えを表現でき、相手の話にも耳を傾けることができると風通しのよい社会になります。 アサーティブトレーニングは、子ども~高齢者の方、男女を問わず誰でも楽しく参加でき、しかも生涯を通じて役立つと思います。何歳からトレーニングを始めても効果的です。ぜひ一度機会があれば参加なさって下さいね。 2013年3月先月初めて気温30度以上のベトナムに行きました。1960-1975年まで続いたベトナム戦争はサイゴンの無血解放でベトナムの勝利で戦争が終わって38年が経過します。 また、ホテルや飲食店で働いているベトナムの人々は「ニコニコ笑って受け身」というところが日本人になんとなく似ていると思いました。しかし彼らはわたし達とちがって世界最強のアメリカ軍をベトナムから撤退させたのだからただの受け身ではなさそうです。 21世紀の世界は、国と国とのもめ事も外交を通じて解決をめざす方向です。つまり国も個人も対等・誠実なアサーティブなコミュニケーションを通じて互いに尊重しながらどんな困難も乗り越えていくことが大切です。 私たちのアサーティブトレーニングも横浜みなとみらいをスタート地点として、アメリカ・北海道、などなど各地で多くの共感をよびながら今後ますます広がっていくと思います。 2013年2月大阪市立桜ノ宮高校で体罰を受けた生徒が自殺した問題はプロ・アマとわず日本のスポーツ界に根強くある暴力とハラスメントを社会にあぶりだしました。 アサーティブネスは、そもそもコミュニケーションを通じて相手とかかわっていくトレーニングですので暴力とは相いれません。 しかも自分も相手も人間として大切に思う気持ちの土台の上に違いを認めあっていきます。立場の強い人は上から目線ではなく弱い人と同じ低い目線で耳を傾けていきます。弱い立場の人は、自分の考えや気持ちを臆することなく自分より強い立場の人にもはっきり伝えていきます。 明けましておめでとうございます。 小学生のためのアサーティブトレーニングの講座をかなり前に川崎市で実施したことがあります。そこで出会った子どもたちについてとても印象に残ることがありました。 あれから何年もたち、子どもたちは今、青年期を迎えているはずです。自分にふさわしい「自己肯定感」をもってくれていることを願わずにはいられません。 今年もスタッフ一同、アサーティブトレーニングの根っこにある「どんな自分も好き!」という気持ちを育んで他者と本音で向かい合える豊かな関係を作っていただけたらと思っています。 年末の落ち着かない日々に、衆議院選挙に東京都知事選挙まであって一層あわただしく日々がすぎていく今日このごろですが、私たちの生活にとって選挙は本当に大切ですので、よく考え投票にお出かけくださいね。 さて、私の小学校6年生のときの修学旅行の1枚の写真を最近見つけました。 人前に出るとすぐ顔が赤くなり「トマトちゃん」と呼ばれていた私ですが、今振り返るとこんなに小さい時から支え合って生きることが好きだったのかと思います。そんな私が大人になって、今の日本では派遣や契約社員が当たり前で、パワハラやセクハラ、企業のリストラなども日常的。まじめに働く人が幸せに生きられない社会はイヤだと思います。また、子どもにはいじめや原発など危険なものがない安全な未来を手渡してあげたいと心から思っています。 自分も相手も好きと本気でいえる人が1人でも増えるように願って今年も多くのトレーニングを様々に実施してきました。 アサーティブ トレーニングは、今から約30年前、1980年代にアメリカからエアロビックスと同時期に日本に紹介されました。 そんな状況のなか、昨年は、地震、津波、原発事故をはじめ、いじめ自殺などあわせて1年間だけでなんと5万人以上の方が亡くなりました。 アサーティブ トレーニングを通じて、人とコミュニケーションをする時の基本的な知識を理解したり、自分らしいコミュニケーションができるように実際に体験する機会があれば、人間関係を持つことは面倒ではなく楽しみになります。 アサーティブ ヒューマンセンターでは問題解決にむけたマンツーマントレーニングを実施して大変好評をいただいています。 このトレーニングは、グループでおこなうトレーニングに比べてもより解決にむけてのパワーアップが楽しみながら可能になっていきます。 また、通常のグループトレーニングではDVやセクシャルハラスメントの被害はなかなか言いづらい場合でもトレーナーと1対1ですので、安心して本音でお話しを伺うことができ、そのことがすでに被害にあったこころの傷を癒していく一歩になります。 人生はいつからでも何度でもやり直すことができます。 現在の日本の職場ではパワーハラスメント、モラルハラスメントとともにセクシャルハラスメント(=性的嫌がらせ)も多くの女性が経験しています。 どのハラスメントの被害者も「自分にも何か問題があって嫌がらせをうけているのでは?」という傾向がみられます。 パワーハラスメントとは、「職場の権力(パワー)を利用した嫌がらせ」のことをいいます。 今やこのパワハラは大学の教官、大企業といわれる会社員、小さな町の医院で働く人々の間、どこでもいつでもあると思ってよいと思います。多くの場合相手の人格すべてを否定する「言葉または怒声」と共に「パワハラ」があるので被害者は大変傷つき、自分の能力や性格に問題があるのかしら?と自分を責めたりします。傷ついたこころをそのままにしておくとうつ病になる場合も多いので要注意です。当然ですがパワハラは加害者にこそ問題あります。 私たちのアサーティブトレーニングはパワハラにより「傷つけられ、壊されてしまった自分に対する肯定感の回復」と「本来自分が持っている力を十分発揮できる言語的・非言語的コミュニケーション能力を身につける」ことで被害者の方をエンパワーメントしていきます。 また、人を傷つずにはいられない加害者にも相手に対する攻撃的な言動を「双方的なコミュニケーション」ができる新しい能力を獲得できるようにトレーニングしていきます。 2012年06月2012年4月20日に内閣府は「男女間における暴力に関する調査」の結果を発表しました。その結果によると、結婚を経験した女性の実に3人に1人が夫から言葉を含む暴力をうけたことがあると回答し、そのうち4割が周囲に相談しなかったと回答しました。 暴力は人を支配するために最も有効な方法といわれています。 コミュニケーションにおいて「誠実・対等・率直・責任」を育むアサーティブトレーニングを幼い時から体験しながら育った子どもはきっとDV加害者・被害者と無縁な大人になると思います。 2012年05月「どんな仕事に向いているかということよりまず暴力がない職場で働きたい」・「会社からパートから正社員にという話があるが、正社員になると過大なノルマで結局は退職する人も多くとても正社員は無理」という話をよくお聞きします。 また、「独特の個性」を持つ上司・同僚などによって「陰湿に」行われるいじめをモラルハラスメントと言います。これも多くの人が日常的に見聞きし、場合によってはどの部署に代わってもなぜか自分が被害者になってしまい真剣に悩んでおられる方もいると思います。モラハラも被害者が「自分が悪いから」という言葉でその運命を受け入れてしまう必要はまったくありません。 こころに人を傷つけずにはいられないというカギをもつ加害者は簡単に傷ついてしまう被害者というカギ穴を探しています。 とてもとてもそんなことはムリと思っている方もぜひアサーティブトレーニングを通じて少しずつ「わたしもOK,あなたもOK」という自信にあふれた新しい自分の誕生にチャレンジしてみて下さいね。 2012年04月4月は、初めて社会に出て働く新社会人の方にとって、学生時代とはまた違ったとまどいがあると思います。現在、働く人にとって、人間らしく長く働き続けるために「パワハラ」についてよく知っておくとよいでしょう。 では「パワハラ」とは何でしょう? 先日のことですが、雪がしきりに降る朝に事務所がある桜木町の駅で、素足の高齢男性を見かけました。 わたし達のアサーティブトレーニングは、どんな人も「人権をもった大切な存在」ということが根っこにあります。 やがて、もっと多くの人が自分や他人に対して暖かいメッセージと、それにふさわしい新しい行動を起こすときに誰でも穏やかに日々安心して暮らしていける国に日本はなっていくでしょう。 自分も相手も尊重しながら対等に会話ができる大人に囲まれて育った子どもは、その大人を見本に、やはり自分も相手も大切にする会話ができる子どもになると思います。 また、断りたいと思っているのに、断ると相手に悪いと思いすぐ「YES」といってしまう人は、人生において簡単に苦しい立場に追い込まれてしまいます。 「YES」も「NO」もバランスよく言えることは、健康に生活を送るための必須アイテムです。 新年あけましておめでとうございます。 昨年おきた福島原発事故はこれから数十年かけて廃炉に向けて収束しなければない大事故で日本だけではなく世界中の多くの人の考え方、生き方に影響しました。 日本では第二次大戦後、平和憲法が制定された1947年の12月、この憲法の精神をふまえて制定されたのが「児童福祉法」です。児童福祉法の第二条 では「国及び地方公共団体は、児童の保護者とともに、児童を心身ともに健やかに育成する責任を負う」と書かれています。 また、子どもの成長に国や県が無責任な態度をとっている場合には、粘り強く責任をとるように批判し、かつ具体的に提案していく責任が大人にはあると思います。 2012年も日本全国、自分を大切にし、他人も尊重できるアサーティブトレーニングが広がっていくようにスタッフと共に頑張ろうと思います。 2011年12月わたしの育った家族は、アサーティブのコミュニケーションのパターンでいうと父が攻撃的なタイプ、母は典型的な受け身型のタイプでした。 そして、もし父も人生のどこかでアサーティブトレーニングを受けていたら、攻撃的なコミュニケーションパターンにアサーティブパターンもつけ加えることができ、ジグザグはあっても妻と子どもに愛された幸せな人生だったのでは?と思ったりします。 12月25日は父の命日。富士霊園に眠る父に生前に伝えることができなかった「本当にありがとう」の言葉を今年も墓前に捧げます。 2011年11月先日愛媛県の松山に行ってきました。市のほぼ中心にある松山城ではNHK番組「坂の上の雲」が大ブームでびっくりしました。 「坂の上の雲」の時代の1893年に、地球上で初めてニュージーランドで女性の選挙権が実現しました。 21世紀は人種・国家・性別・文化などアサーティブに多様性を認め、互いに誠実で率直なコミュニケーションで国家間の問題解決をしていく外交の時代だと思います。対等で安全な世界をめざして、アジアをはじめ南米、中東、アフリカ、ヨーロッパを含む世界の歴史の歯車は時には激しく時には穏やかに回っています。 坊ちゃんと道後温泉でしられる県民性も気候も暖かい松山でももっともっとたくさんの方にアサーティブネスの理念を知っていただけたらと思いました。 2011年10月昨年の夏にアメリカ在住の日本女性が私たちの夏季集中のトレーナー養成講座を受講されました。 アサーティブ トレーニングの発祥の地は1960年代のアメリカです。ノーベル平和賞受賞のキング牧師に代表される黒人の公民権回復運動のうねりのなかで、弱者といわれる人たちへの具体的な援助の手を差し伸べる様々な方法の一つに、アサーティブトレーニングがありました。 アメリカはご存じのように人種のるつぼです。現在の日本でも50人に1人は外国籍の人です。中国・韓国・北朝鮮・ブラジル・フィリピン・アメリカ人などです。 3.11以来、今までの自分の生き方を見直した人も多いと思います。 地震の被害については職員の方が丁寧に教えてくれました。 東京大学地震研究所の大木助教授は、「日本はこれまでとは根本的に違う地震環境になり、今後どこで地震がおきてもおかしくない状況にある」と発言されています。 3月11日から5カ月以上も経過しているのに福島の原発事故は収束とはほどとおい現状で、本当に心が痛いです。 アサーティブトレーニングでは、わたしたちにある「怒り」の権利について学びます。その権利はいくつかありますが、「私たちには、騙されたときに怒りを感じる権利がある」という権利は今回の原発事故にぴったり該当するのではないでしょうか? 30年以上も長い期間にわたり専門家(?)を動員して流した「原発安全神話」「日本では過酷事故はありえない」という、IAEA(=国際原子力機関)の勧告も無視した新聞・テレビなどの報道は、世論をミスリードしていたと思います。 「騙されて」しまった私たちに今できることは、「騙した」電力会社やマスコミなどに対する正当な怒りを、「不都合な真実も伝える」という本来の方向にシフトさせる勇気を実現するため、各自が自分らしい行動をおこすことではないでしょうか? 2011年7月「汝自身を知れ」という言葉はアポロン神殿の入口に刻まれた古代ギリシアの格言です。 自分を知ることは、現在日本で流行している自己責任論と少し違っています。自己責任論は、本来自分のとるべき責任と他者がとるべき責任をミックスして、どちらかというと社会的弱者だけに責任をとらせようという意図をもって言われる場合が多いかな?と思います。 自分のことがわかっていれば、自分と相手との関係を必要であれば変えることができますし、何よりも相手のことを理解することができるようになります。 「自分を知って」自分と他者の感情や責任の境界線を引けるようにトレーニングしましょう。 アサーティブなコミュニケーションのキーポイントに「対等」とがあります。どんな時代のどんな国の社会にも年齢、地位、性別、学歴、職業など自分と他人をわける様々な対等でない壁があります。 例えば、現在福島の第一原発で事故の処理にあたる作業員の中には東電の正社員から第7次の下請けまで働いている人がいるそうです。 「対等」なコミュニケーションをするためには、自分の立場が上でも下でも相手の立場や、自分とは全く見解がちがう言葉を「理解」しようとする細やかなこころの働きやデモクラシーが必要です。 東日本大震災と福島の原発事故がおきて2カ月がたちます。 受け入れ先の方は、社会福祉協議会や民生委員などさまざまな方が、カーテンなど日常生活に必要なものを集めたり、入居する部屋のお掃除などをして、初めての土地でも少しでも快適にすごすことができるよう皆の力をあわせておられます。 自然も人情もいっぱいあり愛着のある故郷をこのような本当に命からがら離れざるをえなかった方々が、少しでもほっとされる住環境や人間関係が新しい土地でも提供されることをこころから願っております。 2011年4月東日本大地震では、死者と行方不明者あわせて2万人以上、福島の原発の事故で避難した人は30万人近い人々など、今なお深刻な状況が続いています。 そんななか、3月11日の震災直後から、日本、海外のマスメディアを含めて「頑張れ!日本!」の大合唱で励まされたりもしますが、少し違和感もあります。 以前ウツでカウンセリングにお見えになった中年の女性の方がおられました。 家、家族、仕事、学校、地域など大切なものを突然失った人は、ショックな気持ち、怒り、悲しみなどの様々な感情がおきています。 先月スタッフと一緒に仕事と観光をかねてサンフランシスコに行きました。 現在のアメリカは世界トップの弱肉強食社会ですが、実は「アサティーブ トレーニング」発祥の地でもあります。 20代の女性からつい最近「アサーティブトレーニングをすることにためらいがあります」とお聞きしました。私は彼女を誠実な人だなと思いました。私たちの住む日本社会は、たいてい自分らしくあることより相手や周囲が期待する役割をこなすことを優先しがちです。 一方、アサーティブトレーニングは、自分を大切にしながら相手と対等で、率直な自己表現の練習をすることですので、そのギャップがためらいの原因になってるのだと思います。だから彼女の気持ちは私も分かります。 実はAHC認定トレーナーのほぼ全員がこのためらいをもちながらアサーティブの練習をスタートさせています。そして、このトレーニングを続けた結果、少しずつ自己表現することの方がかえって自分との関係だけではなく、相手との関係も豊かにするメリットのほうがはるかに多いと実感しています。もちろんすべてを無理にアサーティブなコミュニケーションにする必要はなく、「ここ一番、アサーティブでいこう」と思ったときには、それもできるというのがよいかなと思います。 2011年1月明けましておめでとうございます!今年もどうぞよろしくお願いします。 昨年の秋に、初めて韓国に短い旅行をしました。 ソウルにある国立博物館では韓国語、英語、中国語、日本語の案内カウンターがよく目につくところにあり、残念ながら韓国語が読めない私には係りの人が親切な笑顔とともに案内してくれて本当に助かりました。 アジア大陸からみる日本は、とても小さい島国です。異なる文化、言語、慣習のもとで海をへだてて住むアジアの国の人々とアサーティブな誠実で対等な交流をもっともっと広げていきたいと思いませんか? 2010年12月いよいよ12月ですね。 今年から実施しているアサーティブマンツーマントレーニングを通じてたくさんの方の苦手な人間関係の健康な解決にむけたお手伝いができて本当にうれしく思っています。 なかでも最近特に感じることは、パートナーとのコミュニケーションの機能不全により、お互いに我慢の限界を超えているという方が若年~高齢者層まで幅広くみられることです。コミュニケーション能力の不足は暴力や威嚇によって解決することはできません。また、相手の横暴を嘆いたり、あきらめたりすることでも解決しません。 コミュニケーションは、キャッチボールです。 知人の娘さんは、フィギアスケートの練習が大好きです。彼女が通うスケートリンクには、午前中、荒川静香さんが、練習しているのをたまに見かけるそうです。 フィンランドは、2006年世界学力調査で1位になりました。 長い間アサーティブ トレーニングを実施して感じることは、コミュニケーションが苦手な人がとても多いことです。苦手意識の中身をみると「周囲に過剰適応してしまい疲れてしまう」といったことから、「学校や職場で、いじめの対象になってしまう」といった深刻な悩みなどさまざまです。 アサーティブ トレーニングは、あなたの持っている現在のコミュニケーション パターンをすべて変えてしまうわけではありません。もしあなたが「NO」と言いたいときには、相手を尊重しながら「NO」と言うことができるようになります。そのためには、まず(1)「NO」を言いたい自分の気持ちに気付くこと、(2)「NO」と言っても大丈夫ということを体験的に知ること、そして(3)実際にあなたらしい「NO」が言えること、などのステップが必要です。 アサーティブ トレーニングを通じて、「NO」も「YES」も自由に表現できるあなたの人生の前には、今までと違った道がみえてくるはず。ぜひあなたもアサーティブ トレーニングを体験してみてくださいね。 | |